dunamis15

 

さてさて僕お気に入りのゲームやアニメを勝手にオススメするこのコーナーですが、今回は最初
ということで敢えて誰も知らなそうなチョイスをしてみました。年末やり込んで最近クリアした
ばっかのこのゲームですが、ストーリーがなかなか考えさせられるものだったのでレビューを!

 

 

「DUNAMIS15」(デュナミス フィフティーン)作品概要


あの「STEINS;GATE」(シュタインズ ゲート)を開発したことで有名な5pb.から2011年9月15日
にPlayStation 3とXbox 360で発売されたサウンドノベル(小説)形式のアドベンチャーゲーム。
2012年7月26日には新たに追加シナリオを含んだPlayStation Portable版も発売されましたー。

ということで開発元が有名ということもあってファンの間では結構人気のある作品みたいです。
僕が知ったのは最近なので発売当初のことは詳しく分かりませんがAmazonでめっちゃ安くなって
いたので今になって買ってみた感じです。レビューも高かったので期待しておりました。

物語は大きく分けて全5章で構成されていて、1章1章で主人公となるキャラクターが違います。
つまりそれぞれ違った視点から物語を進めていく、というシステムですね。最初に言ってしまうと
このゲームはループもの(何度も同じ時間軸を繰り返す)なので、それぞれの主人公たちが自分の
視点から見たお話としてストーリーが進行していきます。

ただ完璧に同じ時間を繰り返すループものというよりは、繰り返してはいるものの別の世界みたい
な表現をされているので繰り返される物語を進めながらも、ストーリーはどんどん変化していくと
いう少し変わった流れです。特に後半はストーリーが劇的に変化していくのでスピード感あります。

 

 

「DUNAMIS15」のストーリー


まず舞台設定としては今よりもちょっと未来の話のようで、ニュークメテオ(核彗星)という大災害
によって地球は核の炎に包まれ、地球全土の多くが消失し、残った人口は全体の35%という何とも
ヤバげな世界です。このゲームが発売されたのが2011年なので、ちょうど東日本大震災とか原発問題
とかが騒がれている真っ最中で、それに似た題材なので何とも他人事とは思えない話というわけです。

それだけの核爆発があった世界での話なので、当然残された人類にも後遺症たるものがあり、それが
出生率の低下だったり体のどこかに異常を抱えた子供の出生だったりが問題とされています。要は、
遺伝子に何の異常もない健全な「人」がほとんどいない世界ってことですね。

なので世界中の国がそういった問題を解決するために遺伝子の研究に必死になり、日本政府もまたそ
の1つとして遺伝子の研究、出生率の向上を目指して必死になっているという舞台設定になります。

そこで日本政府は洋上に「デュナミスベース」という学園島を建設し、その島で健康な子供たちの育
成に努めている、というところから物語は始まります。日本の本土は核に汚染されているから、みた
いな理由で遠く離れた島で正常で健全な子供と育てよう、って感じの企みなのでしょう。表向きは。

 

dunamis15

 

上の画像にある5人がプレイアブルキャラクターということで、各章を通してそれぞれの視点で物語
が進行していきます。主人公達は島にある「セレス学園」という学校に通っていて、初等部、中等部
高等部、と幼少期から18歳まで同じ学校で日々を過ごします。で、主人公達はいよいよ卒業を控え
た18歳という設定で、高等部を卒業すると日本に行って社会の役にたてと言われているみたいです。

つまり卒業したら生まれてこの方一度も行ったことのない未知なる「日本」という場所に行かなけれ
ばいけない。そんな時期が迫っている中、メイン主人公の高槻東悟はマジつまんねーとか言いながら
残りの学園ライフを過ごしております。この主人公を一言で表すなら「超めんどくさがりテキトー」
男子ってやつでしょうか。そう、つまり僕のことです。

何かよく分かんねーけど卒業したら日本に行くわけだろ?でも日本なんて俺は見たことも行ったこも
ねーしどんな場所かも知らない。向こうにいって俺はどうなるんだ?何をすればいいんだ?教えろ。

みたいな心境です。この辺が何となく「大人が定めた当たり前のレール」の上を走らされてる子供の
気持ちが表現されてて共感するものがありました。これが当たり前だ、と言われ続けて育つと知らぬ
間にそれが自分の当たり前になっていて疑いもしない。無条件で信じている自分がいる。そんな感じ。

で、卒業間近な主人公達が暮らしているデュナミスベースで異変が起こり始めるわけですね。島の外
から不審者が侵入してきたり、突然バタバタと倒れる生徒が続出したり、日本に行ったはずの幼馴染
みが実は日本になんて行っていなくて行方不明という衝撃の事実を知ったり。謎は深まるばかりです。

 

 

「DUNAMIS15」に対する僕の勝手なレビュー


dunamis15

 

まぁ言ってしまえば僕はこの顔を見れただけで満足なんですけどね。というのは冗談で。世津 茅早
(せつ ちはや)という日本から来た口数の少ない謎多きもう1人の主人公がこの子なわけですが、
物語の序盤・中盤では一切関与してこないのに対して何度もループを繰り返すうちに段々と物語に
入り込んでくるあたりが個人的には良かったですねー。感情移入していく、というか何と言うか。

クールキャラが持つギャップ萌えという最終兵器をブチかましてくれたのでもうお腹いっぱいです。
この作品では僕らが当たり前に暮らしているこの日本が「未知なる世界」として表現されていて人間
とは一体何なのか?生きるとは一体何なのか?みたいな生死が大きなテーマになっています。

実を言うと、主人公達は人間ではなく「クローン」と呼ばれる遺伝子改良生物であり、要は正常な
遺伝子を採取するために育てられた実験体なんですね。島という箱庭の中で大切に育てられた彼ら
は見た目は人間でも実は人工的に生み出された栽培マンであり、人間からするとただの飼い犬です。

人間は彼らを羊(シープ)と呼び、いい感じに育った頃に「遺伝子ちょうだい」ってことでぶっ殺す
わけですね。人類はんぱねーな。主人公達はクローンのなのでオリジナルの人間とまったく同じ見た
目で全く同じ体の構造をしているわけですが、一連の事件をきっかけにクローンが暴走していきます。

ループを繰り返す中で主人公達は自分が何なのかを少しづつ自覚していくようになり、この島が一体
どういう場所で何が起こっているのか真実に近づいていくといった流れ。サスペンスでありながらも
不思議な力が働いてループを繰り返すあたり少しファンタジーな一面もある作品かもしれません。

 

dunamis15

 

こんな感じで正常だった人達がクローン暴走を引き起こして惨劇が繰り返されるストーリー。この辺
ちょっと「ひぐらしのなく頃に」に似ている部分がありますね。殺戮系が好きな人は楽しめるかもし
れません。まぁこの作品は自分が何のために生まれてきて何のために生きているか、そんな存在意義
を主人公達が確かめながら「生」にしがみつく人間ドラマなので個人的にはそこがイチオシです。

専門用語(カタカナ横文字)が沢山出てくるので最初何言っているかちょっと分からないー。みたい
になるかもしれませんが、ちゃんと解説があるのでその辺も心配はないです。あとは世界観に溶け込
めるかどうかですね。主人公達に感情移入できれば、楽しめる作品だと思います。

あんまり一般受けする内容じゃないこともあってマニアックな人向けの作品かもしれませんが声優が
豪華なのでそこはポイント高いです。東地宏樹さんの声は海外ドラマとかで馴染み深いので個人的に
めっちゃ良かったです。改めて「声優」という仕事に尊敬を抱きましたね。オンリーワンの技術です。

ループものってどれも似たような展開になりがちだけど、世界観や設定がかなりオリジナリティある
ゲームなので、ちょっとした異色作品かもしれません、隠れた名作みたいな。続編マジで希望っす!

 

 

「DUNAMIS15」はこんな人におすすめ


dunamis15

 

僕みたいに謎が少しづつ解かれていく系が好きな人は単純に楽しめると思います、序盤から中盤にか
けての伏線が終盤でどう回収されるか?を考えると続きを進めたくて止まらなくなるかもしれません。
僕はこのゲームのせいで寝不足の栄養不足になりました。食べることと寝ることを忘れてしまいます。

サウンドノベルとしては難しい表現も多く、文章は少し読みにくいかもしれませんが一本道ルートな
のでシナリオは分かりやすいです。文章を読んでストーリーを進めていく系のゲームがはじめての方
には入門としておすすめかも。ちなみに僕もサウンドノベル系のゲームはこの作品がはじめてです。

エンディングの後の物語があってこそこの作品は名作になるだろ!と思ってるのでマジで続編を期待
してるんですが制作側のみなさんいかがでしょうか?続編を楽しみにしてしまう理由は遊んでみれば
分かるので、是非とも一度プレイしてみてもらえればなーと思います。こんな感じでまとまった?笑

ではでは、みなさん良きデュナミスライフを〜。